グッチ(GUCCI)の歴史 ~バンブー編~
グッチ(GUCCI)の定番の一つ、バンブー
イタリアの人気ブランド、グッチ(GUCCI)。グッチの特徴の1つとして挙げられますバンブー(竹)。バッグのハンドルやフラップの留め具などに加え、眼鏡の柄、シューズ、財布などのワンポイントなど、多岐にわたってバンブーが使われており、グッチを象徴するアイテムの1つとして欠かせない存在となっています。今回は、グッチのバンブーの歴史についてご紹介させて頂きます。■グッチとバンブー
バンブー、すなわち、竹。他のブランドと一線を画し、グッチ(GUCCI)の魅力の1つです。竹は日本や中国など、高温多湿なアジアを中心に自生する植物ですが、グッチ発祥の地、イタリアを含め、ヨーロッパでは自生しない植物です。なぜ、ヨーロッパに自生しない竹がグッチに欠かせない素材へと変貌を遂げたのでしょうか?
■第二次世界大戦による物資不足
第二次世界大戦以降、慢性的な物資不足に陥っていたイタリア。戦時中はもちろん、イタリア王国からイタリア共和国へ移行した戦後もその状況は続きます。もちろん、製品の素材となる皮革についても禁輸措置による統制の対象となっていました。
■ピンチをチャンスに
素材の調達に苦しむ中、皮革の代替品として着目したのがバンブー(竹)。日本より竹を輸入した竹を加工し、バッグの持ち手などに用いた結果、他のブランドとも一線を画し、類を見ない斬新なデザインとして大ヒットとなります。グッチを代表する定番アイテムとなったバンブーは、ピンチをチャンスに変えて誕生致しました。余談ではありますが、キャンバス生地の製品も時を同じく、皮革不足を補うべく誕生しております。
如何でしたしょうか?使えば使うほど、味が出てくるグッチ(GUCCI)のバンブー。バンブーハンドルのバッグは洋装はもちろん、和装にも馴染む、グッチの定番アイテムです。今でこそ当たり前の様に目にする商品も、紐を解けば先人の知恵と苦労の結晶であるという事が分かりますね。